- 森崎和江
- 解説・花崎皋平
- 四六上製布クロス装 394ページ
ISBN-13: 9784894346789
刊行日: 2009/03
精神史の旅の向こうから、また新たな旅が始まる・・・・・・
旅から得たものは、個々の地域へのまなざし、そしてかけがえのない、“地球”をまるごと抱きしめること。生まれ育った朝鮮半島を再訪、そして問いつづけてきたことの全てが“いのち”への旅であったことに気づく。
月報:金時鐘・川本隆史・藤目ゆき・井上豊久
目次
第1章 いのちへの旅
笛
故郷・韓国への確認の旅
訪韓スケッチによせて
“植民二世” の私にとっての日本 ――金任順さんのこと
開幕のベルが鳴る
働くことは愛すこと
ある朝鮮への小道 ――大坂金太郎先生のこと
土 塀
朝毎に通ひましき
まだ見ぬ人びとへの手紙
仔犬のことば
地球村のびっくり子ども
40年ぶりの話しことば
「近代と労働」 を見つめる眼 ――上野英信さんのこと
一行の言葉 ――竹内好先生をしのんで
父性の輝き ――丸山豊先生をしのんで
第2章 生きつづけるものへ
産むこと
記憶の海
墓標のごとき森
光の少女
ノン・フィクションとしての民話
非日常的しぐさ
記憶の姿
生きつづけるものへ
生命界と社会
地球の涙 ――「1m海の五詩」 より
後 記
解 説 (花崎皋平)
あとがき
森崎和江自撰年譜
森崎和江著作一覧