- I・ウォーラーステイン P・ブローデル ほか著
- 浜名優美 監修
尾河直哉 訳 - 四六変上製 256頁
ISBN-13: 9784894343283
刊行日: 2003/3
ブローデルの方法の核心を議論
長期持続と全体史、『地中海』誕生の秘密、ブローデルとマルクス、ブローデルと資本主義、人文社会科学の総合化、その人生……。ブローデルを最も良く識る人々がブローデル歴史学の核心に迫る!
目次
序
カルロス・アントーニオ・アギーレ・ロハス
1 長期持続と全体史
―― フェルナン・ブローデルの著作の規模と射程 ――
カルロス・アントーニオ・アギーレ・ロハス
―― フェルナン・ブローデルの著作の規模と射程 ――
長期持続とは何か
全体史とは何か
すべては地中海から
発見されるべきアメリカ大陸
2 『地中海』 の誕生
ルッジエロ・ロマーノ
歴史学としての 『地中海』
「知識人」の著作、 『地中海』
3 ブローデルとマルクス
ボリーバル・エチェベリーア
二人の資本主義概念は比較可能なのか
資本主義固有の領域は 「生産」 (マルクス) か 「流通」 (ブローデル) か
古典主義的理論 (ブローデル) とロマン主義的理論 (マルクス)
4 ブローデルの資本主義
イマニュエル・ウォーラーステイン
三階建ての家の比喩 (資本主義 / 経済生活 / 物質生活)
専門化を拒む資本主義
「反対から」 資本主義を眺める意味
ブローデル的視点と現代社会
5 歴史家ブローデル誕生秘話
ポール・ブローデル
「象の記憶力」
おいたち
修行時代1 ―― アフリカ
修行時代2 ―― ブラジル
捕虜収容所の5年で 『地中海』 を書く
6 社会科学の総合化 ―― ブローデルの知的遍歴
モーリス・エマール
ブローデルの学問政策
ブローデルの著作・出版活動
人物訳注
ブローデル小伝 (浜名優美)
ブローデル主要著作一覧 (浜名優美)
訳者あとがき