- フェルナン・ブローデル 著
- 尾河直哉 訳
- A5上製 496頁 カラー口絵24頁
ISBN-13: 9784894346079
刊行日: 2008/1
名著『地中海』の姉妹版ついに刊行!
20世紀最高の歴史家ブローデルの描いた“地中海の起源”とは? 『地中海』の20年後に一般読者向けに書き下ろされ、未公刊のまま眠っていた幻の書、待望の完訳。
目次
前書き
序 (J・ギレーヌ + P・ルイヤール)
緒 言
第1章 海を見る
第2章 文明までの長い道のり
一 最初の道具、 最初の人間 ――前期旧石器時代
二 火、 芸術、 呪術
三 地中海の巻き返し ――初めての農耕文明
四 結 論
第3章 海が二重に生まれる
一 メソポタミアとエジプトが産声を上げる
二 川に浮かぶ小舟、 地中海に浮かぶ船
三 原始時代の地中海は巨石記念物で説明できるか?
第4章 世紀をかけた統一 ―― 紀元前2500年から紀元前1200年にいたるレバントの海
一 進む統一
二 コスモポリタンな文明を担う新たな役者、 クレタ島
三 出来事、 変化、 破局
第5章 紀元前12世紀から8世紀にかけて全てが変化する
第2部
第6章 植民活動あるいは紀元前10世紀から6世紀にかけた 「新世界」 の発見
一 フェニキア人がおそらく最初にやってくる
二 エトルリア人 ――解明されていない謎
三 ギリシア人による植民活動
第7章 ギリシアの奇蹟
一 ギリシアとは諸 「都市国家」 である
二 アレクサンドロス大王の過ち
三 ギリシアの科学と思想 (紀元前8世紀から2世紀まで)
第8章 ローマが地中海より大きくなる
一 ローマの帝国主義
二 地中海を越えて
三 大いなる主役 ――地中海文明
訳者あとがき
地 図
人名・神名索引
民族名索引
地名索引