- 鶴見和子 著
- 解説=武者小路公秀
- 四六上製 576頁 口絵2頁
ISBN-13: 9784894340817
刊行日: 1997/10
軽やかに飛翔する鶴見和子の思想世界!
近代化の袋小路を脱し、いかに「日本を開く」か? 日・米・中の比較から内発的発展論に至る鶴見思想の立脚点とその射程を、原点から照射する。
[月報]柳瀬睦男/加賀乙彦/大石芳野/宇野重昭
目次
序 わたしの仕事
I
「戦後」 の中の 「思想の科学」
出発が重なりあった
マルクス主義から内発的発展論へ
II
デューイの中国論
デューイと日本
デューイののこしたもの
パール・バック
おくれてきたものの科学技術革命への寄与
―― 日本と中国の場合
〔比較社会学〕 日本と中国
―― 林耀華著 『金の翼』 を中心として
柳田国男 平野義太郎 川島武宜 仁井田陞 鶴見和子
III
近代化の国際比較
思想の冒険
―― 序 論
社会変動のパラダイム
―― 柳田国男の仕事を軸として
柳田国男研究の国際化
IV
原型理論としての地域主義
内発的発展論へむけて
内発的発展論の系譜
初出一覧
あとがき
解説 思想の冒険
解説 思想の冒険
鶴見和子
武者小路公秀
武者小路公秀
関連情報
南方熊楠、 柳田国男などの巨大な思想家を社会科学の視点から縦横に読み解き、 日本の伝統に深く根ざしつつ地球全体を視野に収めた思想を開花させた鶴見和子の世界を、 〈曼荼羅〉 として再編成。 人間と自然、 日本と世界、 生者と死者、 女と男などの臨界点を見据えながら、 思想的領野を拡げつづける著者の全貌に初めて肉薄、 「著作集」 の概念を超えた画期的な著作集成!
● 全巻構成 ●
1 .
基の巻 ─ 鶴見和子の仕事・入門
〈解説・武者小路公秀〉
The Works of Tsurumi Kazuko: A Guidance
〈解説・澤地久枝〉
Life History of the Japanese: in Japan and Abroad
3 .
知の巻 ─ 社会変動と個人
〈解説・見田宗介〉
Social Change and the Individual
4 .
土の巻 ─ 柳田国男論
〈解説・赤坂憲雄〉
Essays on Yanagita Kunio
5 .
水の巻─南方熊楠のコスモロジー
〈解説・宮田 登〉
Essays on Minakata Kumagusu
〈解説・中村桂子〉
Minamata: An Approach to Animism and Ecology
7 .
華の巻─わが生き相 (すがた)
〈解説・岡部伊都子〉
Autobiographical Sketches
〈解説・佐佐木幸綱〉
Collected Poems
〈解説・川勝平太〉
A Theory of Endogenous Development: Toward a Paradigm Change for the Future
〔附〕 年譜・著作総目録・総索引
〔附〕 年譜・著作総目録・総索引