- 鶴見和子 著
- 解説=川勝平太
- 四六上製 592頁 口絵2頁
ISBN-13: 9784894341210
刊行日: 1999/1
軽やかに飛翔する鶴見和子の思想世界!
学問的到達点「内発的発展論」と、南方熊楠の画期的読解による「南方曼陀羅」論とが遂に結合、「パラダイム転換」を目指す著者の全体像を描く。付:年譜/前著作目録/総索引
[月報]朱通華/平松守彦/石黒ひで/川田侃/綿貫礼子/鶴見俊輔
目次
序説 南方曼陀羅 ―― 未来のパラダイム転換に向けて
序 最終講義 内発的発展の3つの事例
最終の節目で出会うもの
『内発的発展論の展開』 あとがき
I
内発的発展の原型―― 費孝通と柳田国男の比較
内発的発展と摸式論
II
アジアにおける内発的発展の多様な発現形態―― タイ・日本・中国の事例
中国農民企業家にみられるキー・パースン
春 城 行
小城鎮工業化における家族の構造変化
ヴァヌアツの印象―― 内発的発展の可能性について考える
付 対談 自然とのつき合い (河合隼雄×鶴見和子)
ゼミでしたこと 出会った人々―― 鶴見先生インタヴュー
初出一覧
あとがき 倒れてのちのわたしの「内発的発展」
解説 内発的発展論の可能性
あとがき 倒れてのちのわたしの「内発的発展」
解説 内発的発展論の可能性
鶴見和子
川勝平太
「鶴見和子研究」 年譜
全著作目録
総索引
関連情報
南方熊楠、 柳田国男などの巨大な思想家を社会科学の視点から縦横に読み解き、 日本の伝統に深く根ざしつつ地球全体を視野に収めた思想を開花させた鶴見和子の世界を、 〈曼荼羅〉 として再編成。 人間と自然、 日本と世界、 生者と死者、 女と男などの臨界点を見据えながら、 思想的領野を拡げつづける著者の全貌に初めて肉薄、 「著作集」 の概念を超えた画期的な著作集成!
● 全巻構成 ●
1 .
基の巻 ─ 鶴見和子の仕事・入門
〈解説・武者小路公秀〉
The Works of Tsurumi Kazuko: A Guidance
〈解説・澤地久枝〉
Life History of the Japanese: in Japan and Abroad
3 .
知の巻 ─ 社会変動と個人
〈解説・見田宗介〉
Social Change and the Individual
4 .
土の巻 ─ 柳田国男論
〈解説・赤坂憲雄〉
Essays on Yanagita Kunio
5 .
水の巻─南方熊楠のコスモロジー
〈解説・宮田 登〉
Essays on Minakata Kumagusu
〈解説・中村桂子〉
Minamata: An Approach to Animism and Ecology
7 .
華の巻─わが生き相 (すがた)
〈解説・岡部伊都子〉
Autobiographical Sketches
〈解説・佐佐木幸綱〉
Collected Poems
〈解説・川勝平太〉
A Theory of Endogenous Development: Toward a Paradigm Change for the Future
〔附〕 年譜・著作総目録・総索引
〔附〕 年譜・著作総目録・総索引