- 鶴見和子 著
- 解説=佐佐木幸綱
- 四六上製 408頁 口絵2頁
ISBN-13: 9784894340824
刊行日: 1997/10
軽やかに飛翔する鶴見和子の思想世界!
脳出血で倒れた夜、歌が迸り出た──自然と人間、死者と生者の境界線上にたち、新たに思想的飛躍を遂げた著者の全てが凝縮された珠玉の短歌集。
[月報]大岡信/谷川健一/永畑道子/上田敏
目次
I 歌集 虹
序 (佐佐木信網)
折々のうた
旅のうた
オーストレーリア 北アメリカ 中国中部
あとがき (鶴見和子)
II ハドソン川の畔りにて
―― 未発表歌稿 (私家版 『里の春』 より) ――
一、 浅間丸
二、 ヴァッサー大学生活 (第一年)
三、 ケムブリッヂの夏
四、 ヴァッサー大学生活 (第二年)
五、 ニューヨーク生活
六、 交換船
七、 東京に帰りて ―― 戦中・終戦後
III 歌集 回 生
序 (佐佐木由幾)
I 復活
II 病気の感覚
発病 緊急病院 聖母病院 都立大塚病院
III 回想の地層
IV 自然の中に
V 山姥
VI 回生
あとがき (鶴見和子)
付 佐佐木信網門入門以前の歌稿
―― 未発表歌稿 (私家版 『里の春』 より) ――
初出一覧
あとがき
解説 アニミスト・鶴見和子
あとがき
解説 アニミスト・鶴見和子
鶴見和子
佐佐木幸網
関連情報
南方熊楠、 柳田国男などの巨大な思想家を社会科学の視点から縦横に読み解き、 日本の伝統に深く根ざしつつ地球全体を視野に収めた思想を開花させた鶴見和子の世界を、 〈曼荼羅〉 として再編成。 人間と自然、 日本と世界、 生者と死者、 女と男などの臨界点を見据えながら、 思想的領野を拡げつづける著者の全貌に初めて肉薄、 「著作集」 の概念を超えた画期的な著作集成!
● 全巻構成 ●
1 .
基の巻 ─ 鶴見和子の仕事・入門
〈解説・武者小路公秀〉
The Works of Tsurumi Kazuko: A Guidance
〈解説・澤地久枝〉
Life History of the Japanese: in Japan and Abroad
3 .
知の巻 ─ 社会変動と個人
〈解説・見田宗介〉
Social Change and the Individual
4 .
土の巻 ─ 柳田国男論
〈解説・赤坂憲雄〉
Essays on Yanagita Kunio
5 .
水の巻─南方熊楠のコスモロジー
〈解説・宮田 登〉
Essays on Minakata Kumagusu
〈解説・中村桂子〉
Minamata: An Approach to Animism and Ecology
7 .
華の巻─わが生き相 (すがた)
〈解説・岡部伊都子〉
Autobiographical Sketches
〈解説・佐佐木幸綱〉
Collected Poems
〈解説・川勝平太〉
A Theory of Endogenous Development: Toward a Paradigm Change for the Future
〔附〕 年譜・著作総目録・総索引
〔附〕 年譜・著作総目録・総索引