- イマニュエル・ウォーラーステイン+グルベンキアン委員会 著
- 山田鋭夫 訳
解説=武者小路公秀 - B6上製 216頁
ISBN-13: 9784894340510
刊行日: 1996/11
新社会科学宣言
大学制度と知のあり方の大転換を緊急提言。自然・社会・人文科学の分断をこえて、脱冷戦の世界史的現実に応えうる社会科学の構造変革の方向を、ウォーラーステイン、プリゴジンらが大胆かつ明快に示す話題作。
目次
序 文
委員会メンバー
委員会メンバー
カロウスチ・グルベンキアン財団
I 社会科学の歴史的形成
―― 18世紀から1945年まで ――
科学と哲学の分離 大学の復活と知識の学問分野化 社会科学とその学問別分割
歴史学と経済学 / 社会学 / 政治学 人類学と東洋学 地理学 / 心理学 / 法律学
社会科学の制度化
II 社会科学内部の論争
―― 1945年から今日まで ――
1 社会科学間の区別の妥当性
エリア・スタディーズとその影響 発展への関心と近代化論 歴史学と社会科学の協力
経済学 / 政治学 / 社会学の相互重複
2 社会科学的遺産の偏狭性
普遍性への期待と批判 ヨーロッパ中心主義と男性中心主義 普遍主義と自己中心主義
3 「二つの文化」 間の区別の現実性と妥当性
複雑系 ―― 自然科学からの挑戦 カルチュラル・スタディーズ ―― 人文科学からの挑戦
III いま、 どんな社会科学を築くべきか
組織上の問題点 理論的方法論的な争点
1 人間と自然
2 分析の基礎単位としての国家
3 普遍的なものと特殊的なもの
4 客観性
IV 結論 ―― 社会科学の構造変革
知的活動の新しい組織化 創造的な実験の場と大学 組織的発展に向けての4つの提案
原 注
解説 ―― グルベンキアン委員会に参加して
訳者あとがき
索 引
解説 ―― グルベンキアン委員会に参加して
訳者あとがき
索 引
武者小路公秀