- イマニュエル・ウォーラーステイン 著
- 松岡利道 訳
- 四六上製 448頁
ISBN-13: 9784894341777
刊行日: 2000/5
「リベラリズム以後」の世界像を探る名著、新版!
ソ連解体はリベラリズムの勝利ではない。その崩壊の始まりなのだ──仏革命以来のリベラリズムの歴史を緻密に跡づけ、その崩壊と来世紀への展望を大胆に提示。新たな史的システムの創造に向け全世界を鼓舞する野心作、読みやすくなって再登場。
目次
序 「アフターリベラリズム」 とは何か?
I 1990年代とその後 ―― 再構築可能か
第1章 冷戦と第三世界
―― 古き良き時代なのか
第2章 平和、 安定、 正統性
―― 1990年から2025/50年まで
第3章 アフリカと世界にはどのような希望があるのか
II リベラル・イデオロギーの構築と勝利
第4章 3つのイデオロギーか1つのイデオロギーか
―― 近代性をめぐる似非論争 ――
第5章 リベラリズムと国民国家の正統化
―― ひとつの歴史的解釈
第6章 国民的発展の概念 1917 ― 1989年
―― 挽歌と鎮魂歌
III リベラルの歴史的ジレンマ
第7章 どの近代性の終焉なのか
第8章 リベラリズムの克服不可能な諸矛盾
―― 近代世界システムの地政文化の視点から見た人権と民族の権利 ――
第9章 開発の地政文化か、 地政文化の転換か
第10章 アメリカと世界
―― 今日・昨日・明日
IV 社会主義の死滅か、 瀕死の資本主義か
第11章 転換の戦略・戦術としての革命
第12章 共産主義崩壊後のマルクス主義
第13章 リベラリズムの崩壊
第14章 リベラリズムの苦悶
―― どのような希望が進歩に結びつくのか
原 注
訳者あとがき
出版社への謝辞 (初出一覧)
略称一覧
索 引