- イマニュエル・ウォーラーステイン 著
- 丸山勝 訳
- 四六上製 392頁
ISBN-13:9784938661328
刊行日:1991/9
激動の現代世界を透視する
「地政文化(ジェオカルチャー)」の視点から激動の世界=史的システムとしての資本主義を透視。89年はパックス・アメリカーナの幕開けではなく終わりである、冷戦こそがパックス・アメリカーナであったと見る著者が、現代を世界史の文化的深層から抉る。
目次
〈特別寄稿〉
アメリカの花道 ―― 湾岸戦争をめぐって
はじめに ―― 1980年代の教訓
第 I 部 地政学 ―― ポスト・アメリカの世界
1 衰退する北大西洋主義
2 レーガンの擬似革命 ―― アメリカの限られた選択
3 日本と世界システムの将来の軌道 ―― 歴史から教訓を学べるのか
4 欧州の統合と国家間システムへの含意
5 1968年 ―― 世界システムにおける革命 命題と設間の形で
6 マルクス、 マルクス・レーニン主義、 近代世界システムにおける社会主義の経験
7 ブラント報告
8 世界システムにおける危機の類型分析
9 資本主義世界経済 ―― その中期的展望
第 II 部 地政文化 ―― 地政学の内面
10 民族的・国際的アイデンティティと国家間システム
11 近代世界システムのイデオロギー闘争の場として見た文化
12 民族性と普遍性 ―― 世界文化なるものが存在しうるか
13 「南部」 の文化が意味するもの
14 文明としての近代世界システム
15 蘇る文明への関心
原 注
訳者あとがき