- イマニュエル・ウォーラーステイン 著
- 山下範久 訳
- A5上製 464頁
ISBN-13: 9784894342231
刊行日: 2001/3
世界システム論を超える
『脱=社会科学』『社会科学をひらく』『ユートピスティクス』で近代的知の構造を徹底批判し、『ポスト・アメリカ』『アフター・リベラリズム』『転移する時代』で「近代世界システム」の終焉を宣告した著者が、人文学/自然科学の二分割を超え、新たな「学」の追究を鼓舞する渾身の書。
目次
訳語についてのノート
(山下範久)
【ジオポリティクス / ジオカルチャ / ジオエコノミー】
序 言
不確実性と創発性
【前提と結論】
I 資本主義の世界 The world of Capitalism
1 社会科学と共産主義という名の間奏曲、 あるいは現代史の解釈について
2 ANCと南アフリカ
【世界システムにおける解放運動の過去と未来】
3 東アジアの勃興、 あるいは21世紀の世界システム
第3章のための終曲部
いわゆるアジア危機
【長期持続 (ロング・デュレ) におけるジオポリティクス】
【長期持続 (ロング・デュレ) におけるジオポリティクス】
4 国家?主権?
【転移の時代における資本主義的主体のディレンマ】
5 エコロジーと資本主義的生産のコスト
【出口なし】
6 自由主義と民主主義
【憎みあう兄弟?】
7 何への統合か、 何からの周縁化か
8 社会変動?
【万物は変化する。 天の下、 変わるものなし。】
II 知の世界 The World of Knowledge
9 社会科学と現代社会
【消滅する合理性の保証】
10 社会科学における分化と再構築
11 ヨーロッパ中心主義とその化身
【社会科学のディレンマ】
12 知の構造、 あるいは、 われわれには何通りの知がありえるのか
13 世界システム分析の勃興と将来における死滅
14 社会科学と正しい社会の追求
15 社会学の遺産、 社会科学の将来性
訳者あとがき
初出版権者からの許諾
索 引