- イマニュエル・ウォーラーステイン 著
- 本多健吉・高橋章 監訳
- A5上製 448頁
ISBN-13: 9784938661786
刊行日: 1993/9
新しい総合科学を創造
19世紀社会科学の創造者マルクスと、20世紀最高の歴史家ブローデルを総合。新しい、真の総合科学の再構築に向けて、ラディカルに問題提起する話題の野心作。〈来日セミナー〉収録(川勝平太・佐伯啓思他)。
目次
序 ―― なぜ 「脱=社会科学」 か
I 社会科学 ―― 発生から分岐まで
第1章 世界史的事件としてのフランス革命
第2章 諸危機 ―― 世界経済・運動・イデオロギー
II 発展の概念
第3章 産業革命 ―― 何の役に立つのか
第4章 経済理論と発展の史的不均衡
第5章 社会の発展か世界システムの発展か
第6章 ミュルダールの遺産 ―― ジレンマとしての人類差別と低開発
第7章 発展 ―― 指導原理か幻想か
III 時間と空間の諸概念
第8章 認識論についてのコメント ―― アフリカとは何か
第9章 インドは存在するのか
第10章 〈時空〉 的現実の発明 ―― 史的システムの理解を深めるために
IV マルクスに立ちもどる
第11章 マルクスと低開発
第12章 ユートピアとしてのマルクス主義 ―― 進化するイデオロギー
V ブローデルに立ちもどる
第13章 歴史家フェルナン・ブローデル ―― 「変動局面の人」
第14章 資本主義は市場の敵か
第15章 ブローデルの資本主義論、 あるいは何もかもあべこべ
第16章 アナール派をこえられるか
VI 脱思考としての世界システム分析
第17章 複合システムとしての世界システム
第18章 パラダイム論争をもとめて
第19章 経済史の理論は経済理論にとってかわるか
第20章 世界システム分析の第二局面
〈セミナー〉 「世界システム分析」 をめぐって
(出席者)
イマニュエル・ウォーラーステイン / 桑田禮彰 / 本多健吉 /
川勝平太 / 佐伯啓思 / 通訳・井上泰夫
川勝平太 / 佐伯啓思 / 通訳・井上泰夫
監訳者あとがき
参考文献
原著者・出版社謝辞 (初出一覧)
索 引